出会ったら超危険⁉︎ハクビシンの生態系とその駆除方法
ハクビシンは人を見るとすぐに逃げ出したりと基本的には臆病な性格でありますが、危険であると認識すると襲いかかってきたりします。
また、一度棲みつくと畑の作物を荒らし、騒音を起こし、更には寄生虫や人に感染する恐れのある病原菌を持っている可能性もあるので早急に対処しなければなりません。
家庭での駆除を考える方も多いと思われますが、ハクビシンは鳥獣保護管理法により、保護される野生動物であるため、勝手に捕獲や駆除をすることは違法になります。
ですから方法としては、専門業者に依頼し徹底的に駆除するのが一番確実で安心だと言えます。この記事では、ハクビシンによる被害とその原因から、駆除の流れやその時に伴うリスクまでわかりやすくまとめ、もしハクビシンが目の前に現れた場合でも冷静に確実な対処ができるようにその生態や特徴を解説していきます。
ハクビシンの生態について
ハクビシンは、ジャコウネコ科ハクビシン属に分類される食肉類の動物です。その名前の通り、額から鼻にかけて目立つ白い線があることが大きな特徴です。
日本全土に生息し、近年ではタヌキよりも数が増え、全国で農作物の被害が急増しており有害鳥獣に指定されています。
夜行性なので昼間は巣穴や木の穴・屋根裏などに潜み、夜になると食料を求めて活動を始めます。体長は約90~110cm、体重は約3~4kgで頭部が潜れる大きさの隙間ならば侵入出来てしまいます。
ハクビシンは雑食性で果物や作物だけでなく小動物や昆虫など動物質のものまで幅広く食すため、家屋であっても餌になるネズミや昆虫などを求め侵入してしまいます。
更にハクビシンには特定の場所に糞をするという「ため糞」という習性があり、悪臭の被害はもちろん、糞尿によって木材などの腐敗が進むため住宅劣化にも繋がってしまいます。またこの糞尿には寄生虫や人に感染する恐れのある病原菌が潜んでおり、個体に直接触らなくても糞から感染してしまうケースもあるのです。
更にハクビシンは繁殖力も高く、一度に1~5匹を出産します。生後10ヶ月で大人になり、妊娠期間が2ヶ月程度と早いのが特徴です。放置しておくとどんどん数が増え、被害が拡大していくことも。そのため、ハクビシンを発見したら早急な対応が必要となります。
ハクビシンを放置して出てくる被害
⑴食害
ハクビシンはいわゆる雑食で何でも食べます。小動物や小鳥、昆虫、鳥などの卵も食べますがなんといっても大好物は甘い果物です。糖度の高い果樹・野菜を好み、畑の作物に留まらず、果樹園に入り込み、ビワ、ミカン、モモ、ナシ、カキなどを食べ荒らすことで、果物農家に深刻な農業被害を与えています。
また、ハクビシンの行動範囲は70ヘクタールにも及び、自宅や農地に棲みついていなくても近所に居ついたハクビシンから食害を被ることも考えられるでしょう。
⑵生活環境の汚染
ハクビシンは運動神経が非常に高い動物です。1m以上ジャンプでき、6cm程度の穴があれば入り込めてしまうので、屋根や壁に隙間があれば簡単に屋内に侵入されてしまいます。
ハクビシンが住み着くことで、居住環境が汚染されます。屋根裏から異音が聞こえたり、強いアンモニア臭が漂ってきたりすることは、よくある被害事例です。
又、「ため糞」という習性によって1か所にたくさんの糞や尿が溜まってしまい、長期的に居ついてしまうと酷い場合は、積もった糞で天井に染みが出来る場合や、ゴキブリやウジ虫などの害虫が発生するという被害が出るケースもあります。
その他、天井裏の電気配線や設備配管の破損による火災の恐れも無視できません。
棲みついたハクビシンを放置し繁殖などをしてしまうと、それらの被害も当然大きくなります。
⑶アレルギーや皮膚病感染の恐れ
野生動物であるハクビシンは菌や寄生虫を多数保有しており、体表に付着しているダニやノミが室内で繁殖してしまうと、咬まれてしまったり、その死骸や糞を吸うことでアレルギーを発症してしまったりすることがあります。
又、人に感染する恐れのある病原菌は直接個体に触れなくても、糞尿などから感染するおそれがあり、ハクビシンにはもちろん、発生した場所にもむやみに近づくことはやめましょう。
ハクビシンから人に感染するおそれのある感染症例をご紹介いたします。
●レプトスピラ症
初期症状:発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、結膜充血など
重症化:発病後4~6日に黄疸、出血など
●トキソプラズマ症
症状:発熱や倦怠感、リンパ節の腫脹など
→妊娠中の女性が感染すると死産や自然流産をしてしまうこともある
●疥癬(かいせん)
症状:全身に湿疹、猛烈な痒み
重症化:最悪の場合、狭心症や心筋梗塞といった心臓の病気を起こすリスクも高まると言われています。
ハクビシンの駆除方法について
ここからは具体的にどのようにハクビシンに対処して行くかをご説明します。
まず始めに、ハクビシンは鳥獣保護管理法により保護される野生動物であるため、区役所や市役所に捕獲許可へ申請書を提出する必要があります。
自治体によってその方法は様々ですが、主に捕獲許可申請書類、捕獲依頼書、捕獲場所がわかる図面や捕獲予定頭数などの詳細な情報記載が必要です。捕獲許可が出る期間は、自治体によって様々ですが平均して約3か月ほどかかるため、早めの申請を推奨します。
又、申請の対象となる方は、地域内に居住または農地等を所有し、家屋へのふん害や農作物への食害に遭われている方に限定されており、アパートやマンション、事業所などの場合、箱罠の貸出や捕獲後の処理は行っていませんので、管理会社や専門業者に相談する必要があります。
ハクビシンを駆除するための準備
ハクビシンを駆除するため始めにやるべきことは、寄せ付けない環境を作ることです。ではどのように環境を整備すれば良いのかについてお伝えします。
⑴ハクビシンを侵入させない
餌になりそうなものを全て撤去する。 エサとなり得る収穫後の農作物などは、ハクビシンを寄せ付けてしまう大きな要因になります。また、庭に果樹がある場合、食べごろになった実などをそのまま放置しておくことも良くないです。また、ハクビシンは雑食であるため、生ごみに含まれる食事の残飯などもこまめに撤去するか、密閉ができるゴミ箱で管理することが重要です。又、ハクビシンは夜行性で薄暗い場所を好む傾向があるので、落ち葉が溜まっていたり雑草が生い茂っていたりする場所も好みます。自宅のお庭や用水路や側溝など、ハクビシンの通り道になるところはしっかりと掃除をして、綺麗にしておくことも有効です。
⑵侵入経路を塞ぐ
ハクビシンの家屋への侵入を防ぐには、侵入経路の断絶が最も効果的です。主な侵入経路になるのが屋根なので、ハクビシンが登らないように、導線になりそうなものが極力ない状態に管理しておくことも重要です。細身の体をもつハクビシンは、頭部が入る隙間があれば体をすり抜け侵入できてしまうので、小さな穴でも油断できません。具体的に、ハクビシンの成獣は一辺8cmの正方形、直径9cmの円形、6×12cmの横長の長方形、11×7cmの縦長の長方形の入口から侵入できるとされております。
⑶嫌がる臭いを侵入経路に配置する
ハクビシンは嗅覚が非常に発達している動物です。嫌がる臭いを侵入経路になりそうな場所に配置すると、侵入を防ぐ効果が期待されます。例えば、市販されている忌避剤に含まれるトウガラシやニンニクなどの刺激的な臭いや石油系の臭いはそういった効果を期待できます。しかし、実際には永続的に続く忌避剤などはなく、一時的に追い払うことはできますが徹底的に駆除するのは難しいと言えます。
ハクビシンを駆除するために必要な道具
◎アニマルブロッカー
超音波によるハクビシン駆除は、比較的安価で簡単に行えることからも重宝されています。
しかし、同じ超音波を浴びせ続けてもハクビシンがその超音波に慣れてしまい、効果が薄れてしまう可能性が高いです。
それでは、ハクビシンを駆除するために有効的な超音波装置はどのようなものでしょうか。
注目するポイントは以下の通りです。
* 価格
* 周波数
* センサーの有無
* 超音波を発する方向
* 有効面積
* 光による追い出し機能の有無
超音波発生装置の価格は目安として2,000円〜5,000円程度です。
いくつかの周波数を切り替えて使用できるものなら、ハクビシンが慣れにくくなり、また、ハクビシンの動きをセンサーで察知したときに自動で超音波を発するものであれば、不必要なときは超音波が出ないので人気です。
◎燻煙剤
ハクビシンの駆除には燻煙剤(くんえんざい)という煙を使った方法もあります。「バルサン」という商品が有名です。虫やネズミ退治に使う燻煙剤ですが、大量に出てくる煙や石油系の匂いをハクビシンが嫌がるため効果的とされています。
しかしこの方法には注意点があり、ハクビシンに子どもがいた場合、次のような行動を取って余計に被害が拡大することがあるので気をつけなければなりません。
* 親が子どもを守るため、煙の届かない壁の中や隙間に子どもを落とすことがある
* 親が不在中の場合、子どもが散らばり屋内のどこかで死んでしまうことがある
このように、使用後に壁の中から鳴き声がする、腐敗した死骸が見つかるなど、悪化する可能性もあるのです。
◎箱罠
箱罠は箱に仕掛けた罠により、ハクビシンを引き寄せ捕獲する物です。
箱罠はご存じの方も多いと思いますが、箱罠にも様々な種類があるので、いくつか説明しておきたいと思います。
ハクビシンを捕獲する罠には、以下の3つの種類があります。
・吊り餌式
先端に釣針のように曲げた金属の棒が箱罠の上からぶら下がっている形状をしています。曲がった金属部分にエサを突き刺しおびき寄せるのです。ハクビシンがエサを食べようとエサや金属棒を咥えたり、つかんだりすることでトリガーが外れ、扉が閉まる仕組みとなっています
・踏み板式
罠の底面に板状の仕掛けがあります。エサを踏板より奥側の底面に撒いておき、エサを食べようとしたハクビシンが板の上に乗った重みで板が下がります。板が下がることでトリガーが外れ、扉が閉まる仕組みです。
・くくり罠
ワイヤーを輪の状態にし、地面に見えないように設置します。輪の中を踏むことで罠が作動し、輪が小さくなることで足を締め付け抜けないよう捕獲する方法です。主に屋外で使用します。小型で持ち運びしやすいため大量に設置することも可能です。
罠の費用はピンからキリまであり、価格も5,000円から3万円程度までと幅広いです。余裕を持たせて、2万円ほどの費用を想定しておけばいいでしょう。自治体によっては保健所で罠の貸し出しを行なっているので、費用を抑えたい方は問い合わせてみてください。
家庭で駆除する場合の注意点
ハクビシンを自分で駆除する場合は、いくつかのリスクがあり、個人でも駆除できるとはいえ、素人では難しいことが理解できるでしょう。
まず、こちらは何度もお伝えしていることですが、家庭でできる駆除の効果は一時的ということ。更に駆除できているか確認する際、プロの業者ならクローゼットや押入れ、浴室などの天井部分にある点検口を開けて屋根裏全体など隅々まで確認することが出来ますが、危険も伴うので素人には難しい作業だと言えます。
また、万が一噛まれたり、ハクビシンの糞尿や死骸に触れてしまった場合、怪我だけでなく感染症や食中毒を引き起こす可能性があります。
プロの業者ならハクビシンを追い出したあとに害虫の駆除、清掃や消毒など、再発防止だけでなくこのような二次被害防止まで徹底的に処置を施すことが可能です。
家の作りによって様々な対応ができるので、やはりプロの業者に依頼することが一番安全です。
ハクビシンを駆除するなら業者依頼が安心
皆さんの貴重な時間と日常を守るためには、業者に依頼し徹底的に駆除するのが確実で安全です。
「業者は多くあるけど、どこが良いの?」という方のために、下記にハクビシンの駆除を行ってくれる業者をご紹介いたします。それぞれの会社の強みなどもご紹介しますので、ぜひ個人の目的に合った業者をお選びください。
ハクビシンの駆除を行なってくれる業者一覧
①ハウスプロテクト(対応エリア→ 関東・関西・東海・中国・四国・九州)
この業者の強み
* 最長10年再発保証
* 現地調査と見積もりが無料
* 全て自社施工の高度な駆除技術
* 24時間365日対応
相場感
料金は状況や作業内容に応じて変動しますが、リフォーム会社が母体のため、建物の構造から考えられた「害獣が二度と侵入できない駆除」が可能であり、徹底的な再発防止をしたい方にお勧めです。お問い合わせはこちら>>>> https://house-protect.net/
②害獣駆除110番(対応エリア→全国)
この業者の強み
* 全国対応
* 現地調査と見積もりが無料
* 顧客満足度No.1(楽天リサーチ調べ)
* 実績No.1(楽天リサーチ調べ)
* 24時間365日対応
相場感
現地調査無料+駆除基本料金¥1.43万円〜
「あまり費用を出せないけど、なんとかしたい…」とお悩みの方でも、プロが予算内で最適な駆除を提案してくれます。>>>>https://www.sharing-tech.co.jp/gaiju/
③ホームレスキュー(対応エリア→関東・関西・東海・九州)
この業者の強み
* 最長10年再発保証
* 現地調査と見積もりが無料
* 高度な駆除技術を低価格で実現
* 24時間365日対応
相場感
現地調査無料+駆除基本料金¥1.8万円〜
駆除から修繕工事まで、全てを自社でまかなえる実力があり、紹介手数料や広告費など余計な費用がかからず、更に他社の見積書+規定作業の契約」があれば、他社の見積りから10%オフの価格を保証しています。>>>>https://kujo-service.com/
まとめ:ハクビシンが出たら業者に依頼しよう
ハクビシンは決して自分で駆除ができないわけではありませんが、非常に多くの手間がかかり、知識がない人が駆除を行なうことは危険も伴います。
また、正しく対処できなければ駆除に失敗するだけではなく、建物の破損を招いてしまう恐れもあります。個人で何かを行いたい場合は、生ゴミや、残飯を外に放置しないなどの環境対策をして業者に依頼しましょう。業者に依頼することで最も安心で確実な駆除を行えるはずです。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。