猿の危険性とは？被害例から駆除方法まで徹底解説

猿と聞いて思いつくのはどのような映像でしょうか。

温泉の中で温まっている可愛らしい姿や、動物園で活き活き動いている様子を思い浮かべる人も多いでしょう。日本の猿と聞くと田舎や山の中に生息していて、自分たちの生活にはあまり関係のない存在に思うかもしれません。

しかし、農作物を食い荒らすことによる猿の被害はとても大きく、住宅地まで降りてきた猿による人への被害も報告されています。

このような害獣である猿を駆除する方法ですが、結論からいうと専門業者に依頼することがおすすめです。

猿は非常に身体能力が高い上に知能が高いため、個人での対策にも慣れて学習することで、対策効果が薄れていく可能性があります。
また、万が一猿に攻撃されてしまった場合は大きな怪我をおう危険性があるだけでなく、感染症リスクも考えなければなりません。

専門業者は猿の経験のあるスタッフに駆除を依頼できるため、怪我や感染症の心配なく、安全に徹底した対策をすることができます。

この記事では、猿の生態や被害例、個人で駆除する場合の方法から業者に依頼するメリットやおすすめの業者を詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

猿の生態について

猿は母系の群れを形成して行動し、群れのサイズは十数頭から百頭を超えることもあります。また大人の雄猿は単独で行動するのが通常ですが、交尾期のみ集団の中に入ります。

野生の猿の寿命は約20年と言われていて、繁殖は栄養状態が悪くなければほぼ毎年出産可能となり数年で集団の頭数が2倍になることもあるようです。

活動時間は日の出から日没までの昼行性で、食性は雑食です。野菜や果物はもちろん、廃棄食品も猿の餌になります。

運動能力が高く、数ミリ程度のへこみや突起があれば壁を登ることができ、1メートル以上の跳躍力をもつと言われています。また、学習能力も高く幼稚園児程度の地力があると考えられており、試行錯誤の繰り返しで学習することも知られています。

このような生態から、生活圏内に出没した猿を放置すると年々群れの規模が拡大し、環境を学習した猿による被害が拡大する危険性があります。

そのため、日常生活で猿を見かけた場合はできるだけ早く駆除をする方がいいと言えます。

猿を放置して出てくる被害

猿による被害は個人の被害から社会的なものまで幅広く、甚大です。

以下に具体例をご紹介します。

被害①農作物被害

猿によって農作物が荒らされているというニュースを聞いた方は多いかと思います。しかし、その具体的な被害総額はご存知でしょうか。

農林水産省による報告では2007年度の猿による農作物被害金額は約16億円と算出されています。また、2015年の農作物被害金額は約13億円と報告されており、様々な対策を練られていても対策の難しさが現れています。

猿は全国的に出没が認められる害獣で、季節の有無を問わず様々な農作物を食い荒らすため、その被害は非常に大きく国も苦戦を強いられている状況です。

被害②家屋被害

高いところを飛び移って行動をする猿は、木や建物などの高所を好みます。そして、猿は害獣の中でも比較的体の大きな動物なので体重も重いため、屋根に上がるときに雨どいを壊したり、屋根の瓦をずらすことで家屋を傷つけたりすることがあります。

さらに、学習能力の高い猿は移動する時だけ民家に降り立つわけではなく、人や民家にすぐ慣れてしまい家の中や倉庫へ侵入する危険性もあります。

この状態を放置しておくと、人に向かって威嚇するなど行動がエスカレートし、人身被害に繋がる可能性があるため非常に危険です。

被害③人的被害

頭のいい猿は、人に対して初めは警戒し逃げることもありますが、徐々に学習をして慣れてくると人が近づいても逃げないばかりか、人に対して威嚇をするようになったり攻撃を仕掛けてくることもあり大変危険です。

2021年に北九州市で30代の女性が猿に下半身を噛まれるという被害の報告があります。さらに2022年には亀山市で、小学生と遭遇した猿が大声に驚き、小学生に引っかき傷を負わせる被害も出ています。

猿の爪や歯は鋭く、引っかかれたり噛まれたりすることで大きな傷を負う危険性があるだけでなく重大な感染症のリスクもあるため、引っかかれたり咬傷事故にあった場合はできるだけ早く病院の受診をすることが重要です。

猿の駆除方法について

このような猿を駆除するにはどうしたらいいのでしょうか。まず個人で猿を駆除するための方法から、なぜ業者への依頼がより良いのかという理由を解説します。

猿を駆除するための準備

まずは猿の駆除に関して、状況の把握をすることが大切です。

すでに大きな被害が出ている場合は個人での対策は非常に難しく、被害を減らすためには時間がかかる可能性があることを認識することが重要です。

被害が個人だけでなく周辺地域に及ぶものであれば、その範囲や程度を把握することで、駆除方法の方針を立てることに繋がります。

猿を駆除するために必要な道具

個人で対策を行う場合に使用できる代表的な道具は、臭いで追い払うための忌避剤や、大きな音で追い払う方法、または強い刺激を与えて追い払うための電気柵が挙げられます。

忌避剤は色々なものが市販で入手可能ですが、例えば猿の嫌がる狼の尿を付属容器に入れて等間隔で吊るすことで忌避効果を狙っている商品もあります。忌避剤の注意点としては、猿が嫌がる臭いを放つため、人も多少臭いを感じることが挙げられます。そのため、近隣住民とのコミュニケーションと許可を取っておくと、トラブルの防止に繋がります。

大きな音で威嚇したり脅す方法としては、エアガンやロケット花火などが挙げられます。しかし、この方法のデメリットとしては、住宅地や人通りのある場所では使いづらいことです。十分な安全の確保ができた状態であれば、使用できる可能性もあるため、事前にしっかり確認をして使用することが必要となります。

電気柵は、電流の流れる丈夫なネットを張り、強力な電気ショックでよじ登りを防ぐ効果が期待できます。狭い網目のものを使用することで、子猿のすり抜けも防止できます。もちろん、電気ショックは人が当たった場合も大変危険なので、防護システムを設置した際には必ず「感電注意」の表示板を見えやすい場所に取り付けることが必要です。また、設置自体に広い敷地が必要になることが多く、こちらも事前に設置可能な環境か調べておく必要があります。

個人で猿の駆除を行う際の基本は徹底した「追い払い」です。学習能力の高い猿に「この場所は危険だ」と学習させることができれば、被害を抑え込むことが期待できます。

しかし、当然、その学習の中で刺激に対して「慣れ」を習得されてしまった場合は、同じ方法に対しても逃げなくなる危険性があるので、完全に慣れる前に次の対策を練り続ける必要性や、個人で対応しきれない場合は早めに専門業者や行政に依頼をする必要があります。

家庭で駆除する場合の注意点

猿の駆除をする場合の大きな危険性としては、駆除をしようとした人が襲われてしまうことです。そのような事故を起こさないための注意点として代表的なものを3つご紹介します。

一つ目は、近寄らないということです。不意に人に近づかれると、猿は逃げ道を塞がれたと勘違いすることがあります。その場合、急に攻撃に転じることがあるため、猿にむやみに近づくことは非常に危険です。

二つ目は、目を合わせないということです。目を合わせるという行為は、威嚇していると認識される危険性があります。そのため、猿に遭遇した際には目を合わせずにゆっくりとその場から立ち去るようにしましょう。

三つ目は大きな声を出さないことです。実際の被害例でも紹介したように、大きな声で驚いた猿によって危害を加えられる危険性が増します。突然猿が現れた場合でも、なるべく静かに行動することが重要です。

万が一猿に攻撃されて怪我をしてしまった場合、傷を負うだけでなく感染症にも注意が必要です。日本に多く生息するニホンザルが保有していることのある非常に危険なウイルスの代表例として、「Bウイルス」が挙げられます。このウイルスは咬傷事故で感染することがあり、軽度の症状であれば発熱や筋肉痛といった症状ですが、病状の進行にともなって頭痛や嘔吐、意識障害や呼吸困難、痙攣などの症状が出ることもあり、適切な治療がされなければ死亡率は高くなります。

また、これまではアフリカを中心に発生が報告されていた「サル痘」にも注意が必要です。2022年に国内で「サル痘」の患者が確認され、自治体が注意を呼びかけています。

猿を駆除するなら業者依頼が安心

以上のように、猿を駆除する場合は学習による駆除対策への慣れのリスクや、怪我や感染症のリスクがあります。

しかし放置をしてしまうと被害の拡大に繋がる危険性もあるため、猿を見かけた場合は早めに専門業者に依頼することをおすすめします。

業者に依頼するデメリットとしては費用がかかってしまうことが挙げられますが、個人での対策でも必要なものを購入する必要があったり、実際に駆除を行う場合に健康被害を受けるリスクを考えると、安全に徹底した対策を期待できる知識と経験豊富な専門業者に依頼する方が安心です。

猿の駆除を行ってくれる業者一覧

具体的な駆除業者を以下に紹介します。

みんなの害獣駆除屋さん

自社で施工まで行なっているため費用を抑えての依頼が可能で、別途かかる追加料金についても電話で確認可能です。また、条件を満たせば最長5年の再発保証をかかげており、長期対応希望の方におすすめです。

全国展開をしていますが一部対応できない地域があるので、事前に対応可能地域かどうかの確認は必要です。

ホームレスキュー

破損した建築物も、建築部門への依頼で対応可能ですので、家屋への被害がすでに確認されている場合はおすすめです。

条件を満たせば最長保証期間10年とアフターケアも充実しているので、再発が心配な方におすすめできます。

害獣駆除110番

顧客満足度、解決スピード、価格満足度でNo.1(2018年 ゼネラルリサーチより)を獲得しており、さらに、利用シェアNo.1(2016年 楽天リサーチより)で、累計問い合わせ件数500万件(2022年 自社運営サイト全体の問い合わせ件数)と、実績の多い業者を探している方におすすめです。

まとめ：猿を駆除するなら業者に依頼しましょう

猿は非常に大きな農作物被害を及ぼすだけでなく、一般人にも危害を加える可能性のある害獣です。さらに、引っかかれたり噛み付かれたりした場合は重大な感染症の危険もあるため、対策を取る必要があります。

対策を取るために行動を起こすのは労力が必要なのでなかなか踏み切れない方も多いですが、猿を放置することで徐々に人馴れをしてきて対策がし難くなったり、群れでいる場合はその規模がどんどん大きくなったりすることで被害が拡大するおそれがあります。

ご自身の生活圏内で猿を見かけた場合は、できるだけ早い対策が必要です。また、個人での対策は不十分な結果に終わる可能性や、怪我や感染症の健康被害リスクがあるため、安心して徹底した対策をするのであれば、専門業者に依頼することがおすすめです。

まずは状況の相談からでも、業者に連絡してみてはいかがでしょうか。

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害獣マニア

ライター

害獣駆除経験10年・対応件数1000件以上の害獣駆除のエキスパート。 害獣が好きすぎて、気づいたら害獣駆除の仕事に就く。 害獣駆除についてプロ目線で初心者にもわかりやすい記事を心掛けています。