アナグマの駆除方法とは?放置して起こる被害、生態や注意点も合わせて解説

アナグマは害獣と言われて、すぐにピンと来る人は少ないのではないでしょうか?
その見た目はイタチやたぬきと似ていて可愛いと感じる人も多いでしょう。さらに、過去にはテレビで美味しいお肉として紹介されていた事もある程です。
ここまで聞くと、ポジティブな面が多いと思うかも知れません。
ですが実際は、農作物を食い荒らしたり、建物の下の地面に棲みつき、地面を掘ってしまう被害が多く、建物の倒壊リスクが高まる恐れもあります。そのため、鹿やイノシシ、ハクビシンなどに並ぶ害獣として指定されています。
そんな厄介なアナグマを駆除する方法ですが、結論からいうと業者に依頼するのがオススメです。
何故かというとアナグマは害獣とはいえ、鳥獣保護法という法律に守られているからです。そのため、自分で駆除する場合は申請して許可をもらう必要があります。
許可をもらってさらに自分で実行するとなるとかなり大変です。
さらにアナグマは野生動物のため、不用意に近づき過ぎれば寄生虫やウイルスに感染してしまう恐れもあります。
ですが、業者に依頼すれば複雑な法律や感染症リスクの問題を解決できる上に、徹底して駆除することができます。
この記事ではアナグマの生態や被害、自分で駆除する方法。そして、業者に依頼する具体的なメリットやオススメな業者をより詳しく解説していきます。是非参考にして下さい。
アナグマの生態について
主な特徴
アナグマは食肉目イタチ科アナグマ属に分類されている中型獣です。アナグマにも種類がありますが、主に日本に生息しているのはニホンアナグマという在来種です。
見た目がイタチやたぬきと似ていることからよく間違われることが多いです。
体型はずんぐりしていて、体毛は主に茶褐色。顔は体毛より白に近い明るい毛で、鼻が黒く大きく、目の周りに縦に伸びる黒い模様があるのが特徴的です。
指は5本で、土を掘るのに適した長くて鋭い爪を持っています。
地域によって差はありますが、基本的には、体重は10kg前後。体長は40〜60cm程で、6〜12cm位の短い尻尾があります。
活動期間
繁殖能力は他の害獣と比べて低く、年1回春先に1〜4匹程度出産します。
野生下での寿命は詳しくは分かっていませんが、10年程度と言われています。
また、11月〜4月までの冬の間は冬眠する事も特徴として挙げられるでしょう。
気温が10℃を超える頃に冬眠から覚め、活動を再開すると言われています。
(※地域によって差があります。)
主に夜行性で、日中は巣にいることが多いです。
性格は比較的温厚で、警戒心もそこまで高くありません。
具体的には餌を探すのに夢中になって人間に気づかずに近寄ってしまう事もある程です。
逆に言えば、人をあまり怖がらないため、平気で人里に降りて来て巣を作ってしまいます。
食性、生息域
食性は肉食寄りの雑食性で、主に土を掘り起こしてミミズや昆虫の幼虫、モグラやカエルなどの小動物、果物などを好んで食べます。
生息域は主に九州、四国、本州と広く分布しています。
過去には、絶滅危惧種に指定される程少なかったのに、なぜこんなにも増えてしまったのでしょうか?
一説では竹林の増加ではないかと考えられています。竹林ではアナグマは巣を作り易いため、生活環境が良くなります。
その結果アナグマの数が増え、その分人里まで降りてきてしまうケースも多くなっているのではないかと言われています。
通常は森や竹林などで土中を掘って巣を作りますが、家屋の床下に巣を作って棲みついて
しまう事も多いです。
巣が家の下にある場合、放置すればする程穴を掘り進めてしまい、被害が拡大してしまう一方なので早い対策が必要です。
アナグマを放置して出てくる被害
次に、アナグマを放置した際に起きる主な被害を3つにまとめました。
- 農作物への食害
- 建物の下に巣を作られて空洞が出来る
- 感染症リスク
具体的にどんな被害なのか、順に見ていきましょう。
① 農作物への食害
生態でも述べましたが、アナグマは雑食性です。普段は山奥で昆虫やミミズ、木の実などを探して食べますが、人里の畑には豊富に野菜や果物類が実っているので、見つけた場合は当然食い荒らしてしまいます。
好んで食べるのはイチゴやスイカ、栗、トウモロコシなどの甘みのある作物が多いです。
通常の柵があってもアナグマは地面を掘って進めるため、容易に侵入されてしまいます。
侵入を防ぐには、特殊な罠や侵入防止柵などが必要です。
柵の近くや、畑の地面が掘り起こされているような跡があればアナグマの仕業である可能性が高いでしょう。
② 建物の下に巣を作られて空洞が出来る
アナグマは名前からも分かる通り、穴を掘るのが得意で、穴を掘って巣を作ります。巣穴の中は空洞でトンネルの様になっています。地中で複雑に繋がっていて、中には長さが10mを超えるものもあります。
アナグマは人里でも家の床下に竹林と同じように巣を作り、棲みついてしまいます。
家の下の地面が空洞だらけになってしまえば、不安定になりやすく、倒壊してしまうリスクが高まるのは容易に想像できます。
ただでさえ日本は地震が多いので、この上さらに家の下の地面を空洞にしてしまう事態は避けたいところです。
また、アナグマはたぬきと同じように巣の中でため糞をするため、悪臭が酷いです。
さらに、便の中には雑菌や寄生虫がいるので放置すると繁殖してしまい、衛生的にも良くありません。
便を処理する際も正しい手順で行わなければ、寄生虫に感染してしまう恐れがあるので注意しましょう。
③ 感染症リスク
比較的温厚なアナグマですが、野生動物であることに変わりはありません。
撫でようとしたり、下手に駆除しようとして刺激して引っ掻かれたり、噛まれたりした場合は次のような危険な感染症に感染してしまう恐れがあります。
※その場合は速やかに病院へ行きましょう。
- 狂犬病
- 寄生虫感染
- ウイルス感染
特に狂犬病に関しては、発症してしまったらほぼ100%死に至ります。(発症してしまう前にワクチン接種する事で発症を抑えることができます。)
他の寄生虫やウイルスでも感染してしまえば、金銭的な面だけでなく、身体的、精神的にも大きな負担が掛かってしまいます。
これらの危険をできるだけ減らしたい場合は、無理して自分で駆除するよりも、早めに駆除の専門である業者に依頼することが大切です。
アナグマの駆除方法について
では上記の内容を踏まえた上で、自分で駆除する場合の具体的な手順を見ていきましょう。
アナグマを駆除するための準備
冒頭でも軽く触れましたが、アナグマは鳥獣保護法という法律に守られているため、害獣とはいえ、勝手に捕獲や駆除をすることはできません。
駆除するには基本的に狩猟免許が必要です。
自分で捕獲駆除したい場合は、事前に自治体へ連絡して許可を申請する必要があります。
必要な書類や手続きは各自治体によって異なるため、予め調べておきましょう。
もし許可を取らずに、鳥獣保護法に違反して野生の鳥獣(アナグマなど)を捕獲した場合は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられてしまうので注意しましょう。
アナグマを駆除するために必要な道具
アナグマを駆除するには箱罠という四角いゲージのような罠が効果的ですが、使用するだけでも基本的には許可が必要なので、使用する前に必ず確認しておきましょう。
自治体によっては箱罠を貸出している場合もあるので、費用を安く抑えるためにも合わせて聞いておくと良いでしょう。
使い方は、箱罠の中にアナグマが好みそうな食べ物を設置して待つだけですが、最低でも1日1回は罠にかかっているか忘れずに確認しましょう。
また、アナグマを駆除する際に噛まれたりなどの怪我をしないためにも、手袋や長靴、防護服を着用するとより安全です。
家庭で駆除する場合の注意点
箱罠を使用する場合は餌に猫の餌を入れてしまうと、誤って猫が罠にかかってしまう場合もあるので注意しましょう。効果的な餌はスイカやトウモロコシなどの甘いものです。
次に罠に上手く掛かった時ですが、罠に掛かっているからといって油断は禁物です。比較的温厚なアナグマでも罠に掛かっている状態だと興奮状態にあってもおかしくありません。
万が一鋭い爪で引っ掻かれたりといった怪我を負わない為にも、油断せずに近づき過ぎない事が大切です。
また、罠にかかった後の流れは地域によって異なりますが、現地の市役所に依頼された専門業者が引き取りにきてくれる事が多いです。
スムーズに進められる様、一連の流れをしっかり確認しておきましょう。
アナグマを駆除するなら業者依頼が安心
以上のように、自分でアナグマを駆除するには法などの手続き、怪我や感染症リスク、罠を設置する手間など、想像以上に大変です。
アナグマ駆除依頼の相場は被害状況によっても異なりますが約5万〜10万円程度と言われています。
できるだけ費用を安く抑えたいと思うのが人情ですが、万が一複雑な法律を破ってしまったり、怪我を負ってしまえば、業者に依頼するよりもはるかに費用が高くなってしまうのは想像に難くありません。
その場合も含めて考えると、業者に依頼すれば費用だけでなく、時間、手間、リスク等も大幅に減らす事ができます。
ですが、業者ならどこでも変わらないと思って適当に選ぶのはオススメできません。
少数ですが、相場から大きく逸脱した料金を提示してきたり、最初は低い料金で表示し、追加料金などで後から値段を上げる悪質な業者がいるのも事実です。
業者に依頼する際は、追加料金の有無、実績の確認、料金が適切かどうかを確認しておくことが大切です。
アナグマの駆除を行ってくれる業者一覧
害獣110番
全国受付対応
24時間365日体制の相談窓口なのでいつでも相談できます。
価格は1万4300円(税込)〜程で徹底駆除はもちろん、清掃、殺菌、消毒、侵入口封鎖もついていて比較的安価です。さらに現地調査、見積もりも無料。もちろん追加料金もありません。
害獣駆除についてお問い合わせしたことのあるWEBサイトで利用シェア率第一位を獲得しています。
相見積もりも相談できるので比較検討したい人にオススメできます。
害獣退治屋さん
東北〜関西エリア対応
最短即日で対応可能で、最速20分で駆けつけてくれます。
相談・現地調査・お見積りは完全無料な上に、動物の種類が分からなくても相談できるので、初めての人でもお気軽に相談できます。
完全自社施工で仲介手数料がないため、料金は14300円(税込)〜程で比較的安く抑えられます。
アフターサポートも万全で、退治の後の清掃・除菌・消臭・害獣に壊されてしまった箇所の修理、再発防止まで依頼できます。
さらに、万が一再発してしまった場合でも最長10年保証付きなので安心です。
動物の種類が分からなくて不安な方や、駆除後のサポートも含めて相談したい人にオススメできます。
ホームレスキュー
関東、関西、東海、九州エリア対応
相談や、現地調査も無料で、現地調査が必要だと判断した場合、最短即日30分で到着可能です。
清掃は勿論、消毒、除菌から、原状回復までの修繕・リフォームも可能です。
関東、関西、中部は最安値保証付で、追加料金もありません。
さらに、実績が豊富で最長10年保証も付いているので安心して依頼できます。
再発が不安な方や、原状回復までの修繕を考えている方にもオススメです。
アナグマを駆除するなら業者に依頼しましょう
業者に依頼することを躊躇う理由の一つとして挙げられるのは、やはり費用が掛かる点でしょう。
少しでも安く抑えるコツとしては主に2つあります
- 複数の業者に見積もりを出してもらう
- 被害が拡大してしまう前にできるだけ早く手を打つ
この2つが重要です。
自分の被害状況の相場を知るためにも、相見積もりはした方が良いと言えます。
ですが、相見積もりはあくまで相場を知るための参考程度に留めておきましょう。
安さを求めすぎて悪質な業者に依頼してしまっては本末転倒です。
大切なのは優良な業者の中で自分に合った業者に依頼することです。
自分で嫌なことに対処するのは精神的な負担も大きく、対処を先延ばしにしてしまいがちです。
そして、放置すればさらに被害は悪化してしまうばかりです。
状況が悪化すればする程、駆除作業も大変になるので費用が高くなってしまいます。
費用を抑えるためにも、無理に自分で対処しようとせず、早い段階で業者へ依頼しましょう。
業者に依頼すれば精神的な負担も大幅に減らすことが出来ます。それも業者に依頼する大きなメリットの一つと言えるでしょう。
調査だけなら無料のところもあるので、まずはお気軽に相談してみましょう。