ハトの効果的な駆除方法とは!?鳩の危険性や被害例、駆除する際の注意点も合わせて解説

「ベランダに鳩が来るようになった」「鳴き声がうるさい」「キラキラした物を置いたが効果がない」鳩について、このような悩みを持つ方は少なくありません。
鳩といえば、平和の象徴として縁起がよいものとされてきました。
ですが実際はベランダなどに巣を作り、糞や鳴き声での被害を加える害鳥としての側面があります。さらに帰巣本能が強いため、一度追い払ってもすぐ戻ってくるので非常に厄介です。
そんな厄介な鳩を駆除する方法ですが、結論から言うと業者に依頼するのがオススメです。
何故かというと、個人が勝手に鳩を捕獲や駆除をすることは鳥獣保護法という法律で禁止されているからです。
駆除する場合は、自治体に申請して許可を得る必要があります。
ですが、鳥獣保護法に違反しない範囲で対策することは許可がなくてもできます。
本記事を読めば鳩の生態や被害例、自分で出来る効果的な対策法、業者に依頼した方が良い理由がわかります。是非参考にしてください。
ハトの生態について
- 天敵
- 食性
- 繁殖能力
- 性格
天敵はワシやタカ、カラスや猫などが挙げられます。
ですが、都市部ではワシやタカがいないうえに建造物が多いため、鳩はベランダの室外機の裏などに巣を作りやすいです。
ベランダの隙間であれば、カラスや猫が近寄ることも少なくなります。また食性は菜食寄りの雑食性です。
小さな虫や人の食べかす、木の実や穀類を好んで食べるため、生ごみを漁る事は滅多にありません。
鳩の繁殖期は春や秋頃ですが、一年を通して繁殖できます。加えて寿命も長く成長速度も早いため、繁殖能力は高い鳥といえるでしょう。
具体的には、一度の産卵で卵を1〜2個産み、16〜20日程度で孵化し、孵化してから1ヶ月程で巣立ちをし、生後6ヶ月で繁殖が可能になります。
寿命は野生の鳩で10年、飼育下の場合は20年生きるので比較的長寿です。寿命が長いうえに繁殖能力も高いため、鳩の数はすぐに増えてしまいます。
鳩を何回追い払っても戻ってくるのは、帰巣本能が大きく関係しています。
帰巣本能とは、遠い場所からでも正確に巣に戻ってくる習性のことです。
昔は連絡する際に、伝書鳩として使われていた程で、約500〜1000Km離れた場所からでも巣に戻ることができるといわれています。さらに執着心も強いため、一度場所を気に入るとそう簡単に諦めてくれません。
そのまま放置すると巣を作ってしまうため、被害はさらに悪化してしまいます。
ハトを放置して出てくる被害
鳩を放置した場合、次のような被害が挙げられます。
- 賃貸の責任を負う
- 生活の質の低下
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①賃貸の責任を負う
賃貸での鳩被害による責任は、基本的に借主が負担することが多いです。
何故かというと、責任の所在をハッキリさせる事が難しいうえに、ベランダの場合はその部屋の住民しか使わないので、管理を怠っていたと判断されやすいからです。
さらに鳩の糞は酸が入っているので、金属の腐食も問題になりやすいです。
短期間で急速に腐食が進む訳ではありませんが、長期間糞を溜め続けた場合は腐食が起こります。
過去には腐食が進んで鉄骨が剥き出しになり、橋崩落事故が起きたこともある程です。
例外として、入居した時点で既に鳩の被害があった場合や、自分で対策はしていたが防げなかった場合は貸主が対処してくれることもあります。
既に被害を被っている方は、貸主であるオーナーに相談してみましょう。
②生活の質の低下
鳩を放置するということは、糞が溜まっていくことになります。
糞を放置すれば悪臭はもちろん、景観が悪くなるだけでなく衛生的にも良くありません。
鳩が巣を作ってしまえば、長い時間巣にいることになるため、鳴き声も問題になるでしょう。
朝、まだ起きていない時間に鳴き始めるので近所の方にも迷惑がかかります。
さらに、鳩の糞は他の害虫たちの餌になります。
餌を求めて害虫たちが集まりやすくなれば、生活の質が低下するのは容易に想像できます。
感染症リスク
鳩の糞や羽毛には様々な病原菌や寄生虫がいるので、不用意に鳩や糞に接触すると感染する恐れがあります。
具体的にどのような感染症があるのか、それぞれ感染経路と症状を詳しく見ていきましょう。
ノミやダニ
感染経路
鳩は糞だけでなく、羽毛にもノミやダニなどが寄生しています。
そんな鳩が飛ぶために勢いよく羽を羽ばたかせた場合、振り落とされたノミやダニがベランダに放置されることになります。
万が一、洗濯物が干してある場合は取り込んだ時に一緒に侵入されてしまいます。
症状
噛まれると激しい痒みや皮膚の炎症、アレルギー症状を引き起こす場合があります。
トキソプラズマ症
感染経路
トキソプラズマ原虫と呼ばれる寄生虫に感染することによって発症します。
鳩の糞にはこの寄生虫は含まれていませんが、鳩に直接引っ掻かれたりした場合は感染する危険があります。
症状
感染しても健康な人であれば、多くの方は無症状だといわれています。
発症した場合は、体中の痛みや発熱、頭痛などが挙げられます。
ただし、免疫機能に障害を持つ方は重症化する恐れがあるので注意しましょう。
特に気をつけたいのは妊婦さんです。
妊婦さんが感染した場合、胎児まで感染する場合があり、流産、重度の脳障害、視力障害が生じることがあります。
妊婦さんがいるご家庭では、安全をとって業者に依頼するのも一つの手です。
クリプトコッカス症
感染経路
鳩の糞で汚染された土壌に含まれているカビによる感染症です。
乾燥に強いため、2年以上も菌が生き続けるので非常に厄介です。
主な感染経路として、乾燥した糞便が空中に舞ったものを吸引してしまった際に感染を引き起こします。
症状
健康な人であれば、感染しても無症状の方が多いです。
ですが、免疫系に疾患がある方は脳髄膜炎、肺感染症などの危険な病気を発症することが多いので、特に注意しましょう。
以上のように、鳩と直接接触していなくても、乾燥した糞便を介して病原菌が空気感染してしまう可能性があります。
糞便を処理する際は必ずマスクなどを着用し、吸い込まないようにしましょう。
安全に処理したい方や、糞便などを正しい方法と手順で清掃するのが難しいと感じる方は、無理をせずに業者に依頼した方が良いでしょう。
ハトの駆除方法について
冒頭でも述べましたが原則として、鳩を個人が勝手に駆除することはできません。どうしても自分で鳩を駆除したい場合は、まずは役所に許可を申請しに行きましょう。
鳩は鳥獣保護法に守られているので、自治体に申請して許可をもらう必要があります。
必要な手続きや書類は各自治体によって違うので、予め確認しておきましょう。
ただし、申請しても許可が降りるまでに一週間〜1ヶ月以上かかる事や、そもそも許可が降りない場合もあります。
許可を得ずに卵の入った巣を撤去しようとしたり、鳩を傷つけた場合は罰則を受ける可能性があるので絶対にやめましょう。ですが、鳩を傷つけずに対策をするだけなら許可は必要ありません。
ここからは、具体的にどんな対策が効果的なのかをみていきましょう。正しい方法で対策すれば、鳩の被害を格段に抑えることができます。
ハトを駆除するための準備
鳩の被害の深刻度は、大きく4つの段階に分けられます。
レベル3の状態にも関わらず、レベル1の対策をしたところで効果は期待できません。
まずは、自分のケースがどのレベルに当てはまるのかを確認しましょう。
レベル1 休憩鳩
日中の明るい時間に、1〜2羽ほど短い時間滞在します。
この段階では被害は少なく、鳴き声や羽音の被害が挙げられます。
この時点で鳩を気にする人は少ないですが、羽休みに来る鳩がほとんどなので、この段階で対策するのが一番効果的です。
レベル2 待機鳩
日中に複数の鳩が短時間滞在します。
比較的安全な場所だと認識され始めるため、糞が見つかったり、他の鳩との待ち合わせに利用されたりします。
一度糞をされれば洗濯物が汚れる危険があるだけでなく、安全な場所だとマーキングされたのと同じです。
できれば、この段階で対策をしたいところです。
レベル3 ねぐら鳩
この段階では日中だけでなく、夕方や夜にも鳩が滞在し始め、主に室外機の裏などの雨風や天敵から身を守れる場所を好みます。
鳴き声などの騒音被害、深刻な糞害が日常化してきます。
この段階で対処を考える方が多いですが、既に個人での対処は難易度が高いです。
レベル4 巣作り鳩
レベル3の段階を放置すると、長期的に鳩が住み着きます。
この段階では、鳩の帰巣本能や執着心が強くなるため、そう簡単には離れません。
そして一度巣の中に産卵されてしまえば、個人が勝手に対処することは不可能になります。
巣の中に卵などがなければ対処は可能ですが、この段階では業者に依頼するのがベストです。
ハトを駆除するために必要な道具
次に、鳩を寄せ付けないようにするための道具をレベル別に見ていきましょう。
対応レベル1〜2 忌避剤
忌避剤とは、動物が嫌がる臭いを発して寄せ付けなくする物です。
価格は2000〜3000円ほどで比較的安価です。
鳩専用の忌避剤もあるので活用すると良いでしょう。
注意点としては、効果はあくまで一時的なものなので、臭いに慣れればまた戻ってきてしまう可能性が高い事です。
レベル1〜2 鳩専用の剣山
鳩がよくいる場所に剣山を設置するのも効果的です。
剣山を設置することにより、鳩にとって安全な場所ではなくなるので近寄らなくなります。
こちらも価格は2000〜3000円と比較的安価です。
注意点は、鳩に適した剣山を選ぶことです。
中途半端な剣山では効果が無いどころか、剣山の上に巣を作ってしまうこともある程です。
効果的な剣山は、針の長さが10cm以上で密度も十分かつ、素材は金属製のものを選ぶと良いでしょう。
金属製であれば劣化も遅く、丈夫なので効果も期待できます。
レベル3〜4防鳥ネット
レベル3以上の被害は防鳥ネットで物理的に塞ぐしかありません。
価格は1000〜2000円程と道具の中でも特に安価です。
物理的に鳩を通さないので、対策道具の中でも効果は最も大きいともいわれています。
網目が小さい程効果は期待できますが、耐久性が低下する事も少なくないので、慎重に選びましょう。
価格も安価で効果も大きいので、余裕がある人はレベル1の段階から使うと鳩の被害は殆どなくなるでしょう。
注意点としては難易度が高い点です。
ネットをつける面積を測って設置する場合は、他の道具と比べるとやや手間です。
また、ネットの設置方法が間違っていると侵入される恐れがあるので、丁寧に行いましょう。
家庭で駆除する場合の注意点
許可を得ずに駆除する場合は、自分のケースが鳥獣保護法に違反しないかを確認しましょう。
例としては、鳩の巣だけがある場合は、鳩がいない間に撤去するのは違反しません。
ですが、鳩の巣に卵やヒナがいる場合は撤去どころか、移動させる事も違反になります。
他にも、鳩を追い払う行動でも罪に問われるケースがありますが、鳩は巣を脅かす敵には容赦せず、激しく抵抗します。
たとえ違反しない場合でも、鳩には近づかない方が良いでしょう。
鳥獣保護法に違反した場合は、一年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があるため、絶対に違反しないようにしましょう。
他の注意点としては、鳩の対策だけでなく清掃も忘れない事です。
糞の処理は非常に手間なので、先延ばしにしがちですが必要な手順です。
清掃する際は必ずマスクや手袋などを着用して、乾燥した糞を吸い込まないように注意し、正しい手順で行いましょう。
ハトを駆除するなら業者が安心
上記のように法律や感染症に注意しながら、対策・清掃を行うのは想像以上に手間がかかります。
ですが業者に依頼すれば、徹底駆除はもちろん、清掃・消毒・対策までしてくれます。
一般的な業者の費用相場は3〜10万円、平均は5万円程です。
ただし、料金には注意しましょう。
何故かというと、相場から大きく逸脱している料金を提示したり、最初は低い料金で表示して追加料金などで後から値段を上げるといった一部悪質な業者がいるからです。
対策としては、相見積もりをしましょう。相見積もりをすれば、悪質な業者を料金や内容の違いで見分けられやすくなります。
業者に依頼する際は、追加料金の有無、実績の確認、料金が適切かどうかを確認しておくことが大切です。
以下にオススメの業者を載せておくので是非参考にしてください。
ハトの駆除を行ってくれる業者一覧
鳩110番
全国対応
24時間365日体制の電話受付が可能なのでいつでも相談できます。
価格は、個人の場合は税込2万2000円〜で徹底駆除はもちろん、糞の清掃、殺菌消毒、再発防止・対策も行ってくれます。
さらに現地調査、見積もりも対象のエリアなら無料。もちろん追加料金もありません。
比較的安価なので、費用を抑えたい人にオススメできます。
ハト駆除NO.1
全国対応
価格は15000円〜で、現地調査、見積もりも無料で追加料金もありません。
徹底駆除はもちろん、再発防止にも力が入っており保証期間は2年〜最長5年と長く、再発しても期間内であれば無料で対応してくれます。
顧客満足度も98.5%と高いので安心して依頼できます。
再発防止に力を入れたい方や、依頼が初めてで不安な方にオススメできます。
ホームレスキュー
関東、関西、東海、九州エリア対応
相談や現地調査も無料で、現地調査が必要だと判断した場合は最短即日30分で到着可能です。
清掃は勿論、消毒、除菌から原状回復までの修繕も可能です。
関東、関西、中部は最安値保証付で、追加料金もありません。
さらに、実績が豊富で最長10年保証のサポートもあるので安心して依頼できます。
再発が不安な方や、原状回復までの修繕を考えている方にもオススメです。
ハトを駆除するなら業者に依頼しましょう
レベル1やレベル2の段階であれば、個人で対処することも比較的難易度は低いので業者に依頼しなくてもいいかもしれません。
ですが、レベル3以上になると個人で徹底的に駆除するのはかなり難しいです。
万が一無理をして怪我をしたり感染症にかかってしまえば、身体的負担や経済的負担も大きくなってしまいます。
大切なのは自分に合った選択をすることです。
業者に依頼する場合でも再発防止保証や費用、対策などのどこに力を入れるかを決めておくと、スムーズに業者を選ぶことができます。
まずは無料で相談できる業者もあるので、相談からしてみましょう。