猿を放置する危険性とは?被害例や具体的な対策方法を徹底解説

猿といえば猿カニ合戦や桃太郎などの童話によく登場し、日本人にはなじみ深い動物です。動物園でも大きな猿山で楽しそうに動き回る姿を見たことのある人は多いのではないでしょうか。しかし、このような可愛らしいとも感じられる猿ですが、毎年甚大な農作物被害をもたらしていたり日常生活で出くわすと非常に危険を伴ったりもする害獣であることが知られています。
生活圏内で猿を見かけた場合、不用意に大きな声を出したり近づいたりすると驚いた猿によって怪我を負う可能性があります。さらに、猿による負傷は深い怪我だけでなく重大な感染症リスクも伴うため注意が必要です。
このような害獣である猿に対処する方法は、結果からいうと専門業者に依頼することがおすすめです。猿は非常に優れた身体能力と高い知能を持っているため、個人での対策では効果が限られる可能性が高くなります。さらに怪我や感染症のリスクに注意しながらの対応が必要となるため、経験と知識が豊富なスタッフのいる専門業者に依頼することで、安心して徹底した駆除が期待できます。
この記事では、猿の生態から被害の事例、個人での対策方法から専門業者に依頼することのメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
猿の生態について
ニホンザルは北海道以南に生息しており、全国的に見られる動物です。
聴覚や視覚などの五感は人間とほぼ同等で、学習能力も高く幼稚園児程度の知力があるとされています。試行錯誤を繰り返す中で、初めは人を恐れていた猿が徐々に人慣れをしていくことも知られています。植生は植物寄りの雑食で、活動時間は日の出から日没までの昼行性です。
行動は基本的に集団で行い、群れの規模は数十から数百頭といわれています。群れの構成は母系社会となるためメスは自分が生まれた群れから出ることはありませんが、オスは成獣となったら群れを出てハナレザルとして単独で行動をすることもあります。
交尾期は年に1回であることが多く、栄養状態に問題のない個体であれば年1頭ずつ産むことが可能です。
そのため猿の群れを放置しておくと年々群れの規模は大きくなり、人にも慣れて逃げにくくなることが予想され被害が拡大する危険性があります。
猿を放置して出てくる被害
放置すると危険な猿ですが、実際にどのような被害があるのでしょうか。
被害① 農産業被害
日本の野生哺乳類による農作物被害は非常に大きな金額であることをご存知でしょうか。2015年に発表された被害金額は、全体で約164億円と算出されています。その中でもニホンザルによる被害はシカとイノシシに次いでワースト3位の13億円です。
ニホンザルによる被害の特徴は群れでやってくることで、そのため1度の被害が甚大となることが問題視されています。
被害② 怪我被害
知能の高い猿は、初めは人に対して警戒して近づくと逃げるため簡単に追い払うことができるように感じる人も多いですが、人への遭遇を繰り返す中で学習をし、最終的には近づいても逃げなくなったり威嚇するようになります。
2021年には農作業中の女性が猿による咬傷事故の報告や、2022年には大きな声に驚いた猿が小学生に引っかき傷を負わせる事故が発生しています。
被害③ 感染症被害
猿そのものは毒を持つ動物ではありませんが、人にとってとても危険な病原体を持っている危険性があります。
代表的なものはBウイルスです。これは、アジアに生息するアカゲザルやニホンザルなどの唾液等に保有されることのあるウイルスで、猿の咬傷によって感染成立することが知られています。咬傷部位の水疱や疼痛、さらには発熱や筋肉痛、重篤な場合には意識障害や呼吸困難、昏睡状態に陥ることもあり、適切な治療がされなければ死亡する危険性のあるウイルスです。
また、以前は主にアフリカでの発生で知られていた猿痘も、近年では日本でも発生しています。厚生労働省の発表によると、2023年には13名の猿痘の患者が東京、大阪、茨城から確認されています。
猿の駆除方法について
野生の猿の駆除を行う際、個人で行うのは危険を伴うため基本的には駆除業者に依頼することをおすすめします。しかし、駆除業者に依頼する場合は駆除費用がかかってしまうため、まずは依頼をせずに対策を練りたいと言う方もいると思います。まず何が必要かを順に見ていきます。
猿を駆除するための準備
猿への対策の基本は「追い払う」ことです。害獣の中でも知能の高い猿は、度々追い払う行為をされることを学習すると、その場所に寄り付かなくなる可能性があります。
女性や子供や高齢者は猿から逃げなくても大丈夫だと思われる危険性があり、男性であっても一人で行うのは危険です。猿を追い払う際には出来るだけ人数を集めて、何度も繰り返し追い払うことが重要ですので、地域住民の方の同意や協力者を集めることが重要です。
実際に猿を駆除するためには自治体の許可が必要になります。どうしても自身での駆除を行う場合は、狩猟免許の獲得や捕獲を行う申請を自治体に提出し、許可を得てから行うようにしてください。自治体の許可なしに猿を捕獲・駆除をしてしまうと、法律に違反したと見なされることがあるので注意が必要です。
猿を駆除するために必要な道具
自治体から許可を得て猿を捕獲する場合、罠を設置して捕獲します。この際、猿は狩猟鳥獣ではないことから、狩猟免許(わな免許)の他に有害獣駆除の許可も忘れずに申請して取得しておいてください。その上で、箱罠やくくり罠を用いて捕獲をします。捕獲後は野生の猿が嫌がる臭いや刺激のあるものを用いるなど、傷つけずに人を嫌がるように学習させることが必要です。
このように実際に猿を駆除する方法は非常に煩雑で、手間と時間がかかります。また、猿とかなり近い距離で接することになるため、怪我や感染症に十分注意しながらの作業が求められます。
猿に接近せずに駆除を行う方法として、ロケット花火やエアガンでの威嚇、忌避剤の使用、電気柵の設置などが挙げられます。
次にこれらの注意点を解説します。
家庭で駆除する場合の注意点
市販されている代表的なものは、音、臭い、痛み刺激での追い払いを目的としています。
猿の追い払いに広く利用されているロケット花火は、音に慣れていない猿を驚かせて追い払うのに有効です。また、エアガンは音による威嚇に加えて猿に痛みを与えることで、その場から立ち去らせるようにして使います。これらの使用に際しては、周囲に人がいないかどうかや安全に使用できる環境かを事前に確認しておく必要があります。
忌避剤も使いやすい駆除アイテムの一つです。代表的なものに狼の尿など猿の嫌がる臭いを使用しているため、人も不快な臭いを感じる可能性があります。忌避剤の使用を検討する場合は、近隣住民の同意や許可を得ることで、悪臭トラブルを防ぐことにつながります。
農作物被害を受けているときに用いられる代表的な対策は、電気柵の使用です。柵やネットに電気を流すことで、触れることで刺激を与えてその場に猿を寄せ付けないようにするものです。もちろん人も触れたら感電の危険性があるので、設置後はわかりやすいところに「関電注意」の標識を取り付ける必要があります。
これらの駆除アイテムは一定の効果が認められますが、それぞれの刺激に猿が慣れてしまうとその効果は弱まります。
また、直接猿に対峙した場合は、目を合わせると威嚇していると思われたり大声を出すと興奮したりして猿に攻撃される危険性があるため、目を合わせずにゆっくりと距離を取るようにしましょう。
猿を駆除するなら業者依頼が安心
このように、個人で猿を駆除する場合には手間がかかり怪我などのリスクを考えながらの行動が必要となります。その上で初めは追い払いが成功しても、繰り返す中で猿が慣れてしまった場合は別の手段を講じたりの工夫と忍耐が必要となります。
個人で猿の駆除を行うには大変な労力と時間がかかり、必要な道具を揃えるにも費用がかかります。そのため、知識と経験のある専門業者に駆除を依頼する方が、徹底した駆除を安心して任せられるのでおすすめです。
次に具体的な駆除業者を紹介します。
猿の駆除を行なってくれる業者一覧
みんなの害獣駆除屋さん
年中無休
全国的に対応可能範囲あり
(一部対応不可エリアあり)
最短即日対応可能
相場感:8,800円〜
自社で施工まで行なっているため費用を抑えての依頼が可能で、別途かかる追加料金についても電話で確認可能です。また、条件を満たせば最長5年の再発保証をかかげており、長期対応希望の方におすすめです。
全国展開をしていますが一部対応できない地域があるので、事前に対応可能地域かどうかの確認は必要です。
ホームレスキュー
24時間365日受付
関東・関西・東海・九州エリア対応可能
最短即日対応可能
相場感:15,000円〜
破損した建築物も、建築部門への依頼で対応可能ですので、家屋への被害がすでに確認されている場合はおすすめです。
条件を満たせば最長保証期間10年とアフターケアも充実しているので、再発が心配な方におすすめできます。
害獣駆除110番
24時間365日受付
全角対応可能
最短即日対応可能
相場感:14,300円〜
顧客満足度、解決スピード、価格満足度でNo.1(2018年 ゼネラルリサーチより)を獲得しており、さらに、利用シェアNo.1(2016年 楽天リサーチより)で、累計問い合わせ件数500万件(2022年 自社運営サイト全体の問い合わせ件数)と、実績の多い業者を探している方におすすめです。
猿を駆除するなら業者に依頼しましょう
身体能力が高く学習能力の高い猿の駆除は一筋縄ではいきません。国が毎年発表している甚大な猿による被害総額が、その実態を表しているといえます。この非常に対策の難しい害獣の駆除を安全に行うためには、出没に気づいた時点で出来るだけ早期に専門の駆除業者に依頼することをおすすめします。
確かに業者への依頼コストはかかってしまうかもしれませんが、個人の準備にも費用がかかることは多いため、事前に比較検討をしてみてもいいかもしれません。また、いきなり依頼をすることに迷う場合は、事態の相談からでも行ってみてはいかがでしょうか。